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〈読売中高生新聞企画〉映画を語ろう 中高生の談話室 2018.6.26

○映画を撮るってどういうこと?演じるって何?中高生の鑑賞者が、映画の作り手と話すことで映画をもっと好きになるためのこの企画。
第1回目となる今回は『幼な子われらに生まれ』に出演した女優の田中麗奈さん、監督の三島有紀子さんにお越しいただき、
作品を通して伝えたかったことや、夢を叶えるために何をしたのか?なぜ今の職業を選んだのか?など、中高生と直接意見を交わしました。
 
今回の参加者は4名。
写真右から順に
仙台市立五橋中学校   1年 高井 花宮さん
宮城県仙台第二高等学校 2年 谷田  桃 さん
宮城県仙台第二高等学校 2年 長野 桃音さん
宮城県仙台第二高等学校 2年 國井 菜那さん
 
緊張の面持ちではじまった座談会。
それぞれの自己紹介からはじまり、本題へと入ろうとしたタイミングで田中さんと三島監督が「みんなの緊張がすごい!リラックスしてもうちょっと近くに座ろう!」と一声。
 
室内に参加者・関係者の笑い声があふれ、その場を一気に和ませてくださいました。

4人の参加のきっかけは、演じ手と監督の作品に対する思い、映画の裏側を知りたいと思ったからだそう。
今回の課題作品『幼な子われらに生まれ』の感想を尋ねると、
(高井さん)
「“普通”って、幸せな事なんだなと思いました。」
(長野さん)
「とても難しくて、いろいろな事を考えさせられるお話でした。母と見たけれど、結論が出なかったので田中さん、三島監督にもお伺いしたいです。」

その言葉を聞き、
(田中さん)
「中学生で普通に暮らしている事が幸せなんだと気付いているのが素敵だね。」と感嘆した。
「自分が見ている、思っているもの全てが“普通”とは限らない。価値観にとらわれず、各々の思い・考えを大事にして欲しいです。」
(三島監督)
「“普通”って何だろう?“自分が同じ立場だったらどうかな?”と考えるきっかけになってもらえると嬉しいです。」
「“普通”ってひとつじゃない。色んな“普通”があっていいんです。」
と答えるお二人。

また、三島監督の話の中で 初めて映画館で映画を観たのが4才という話になり、長野さんから三島監督へ
【映画に携わるいろんな仕事がある中で、どうして監督という職業を選んだのか?】という質問が飛び、
(三島監督)
「小学生の時に映画館に通っていて、映画のパンフレットにあるキャストやスタッフのインタビューなどを読んでいると、監督が世の中に発信したいことを作品にしているんだという事と、どのような映像をどういう形で作品全体を作るか世界観を考えているのが“監督”という人なんだなというのが分かり、やりたいと思った。でも、その時は女性で監督をしている人も知らなくて。親や周りに言っても賛同してくれる人はいなくて。。。でも、自分は何をやりたいかといわれたら、やはり監督をやりたいなって思ったんです。」
と一通り答えると、すかざず三島監督が田中さんへ
 
「なんで女優さんになったんですか?」とたずねる展開に。
 
(田中さん)
「私が生まれ育った福岡・久留米市からチェッカーズや松田聖子さんというスーパースターが生まれて、母に〈麗奈も芸能人になったら?〉と言われ、その存在に憧れて、5歳の時に女優になると決めて。そこからは女優になる事しか考えていなかったですね。」
と答えてくださいました。
 
谷田さんからの【なるまでに(苦労・)努力したことは?】との質問には、
(田中さん)
「中学生の時、所属していたモデル事務所の社長から〈ドラマを見てセリフのマネをするなど努力してみたら〉とアドバイスされた時に、あらためて努力ということを意識し、自分の中でお芝居の研究が始まった感じです。女優になるために努力をしたという感覚はすごく少なくて、好きだから夢中になっていました。
『求めてくれる相手がいるから応えなきゃいけない!』と、アレも足りない!コレも足りない!と努力する事の方が多いです。」

(三島監督)
「自分が世の中に何を発信したいか?何を感じているのか?そして、今の時代がどういうものか?というのを見つめて、“こういう映画を観てもらいたい”“こういう映画がおもしろい”というものを考えて企画書をつくります。その後、一人ではまったく何もできないので、一緒にお金を集めてくれる人であったり、お芝居をしてくれる人であったりと仲間づくりをしていきます。諦めず“いかにしつこくやるか”ですね。皆さんに観てもらいたいという思いをどれだけ継続していられるか?この作品も6年くらいかけてやっと作れました。企画書を持っていっても目の前で捨てられた事もある。でも、“いつか”という思いでやってました。」

日常ではほぼ聞く機会のない話に興味深々で耳を傾ける4人。
そこへ 三島監督から【将来何になりたい?】との質問が。
 
(國井さん)
「研究者です。宇宙が好きなので宇宙関係とか。」
(谷田さん)
「海外に興味があるので国際関係の仕事がしたいです。」

(長野さん)
「医師です。人の役に立つ仕事がしたいです。」
(高井さん)
「動物愛護の仕事がしたいです。」

田中さんは「みんな素敵な夢を持ってるねー!」と感心し、三島さんは「(医師になったら)ぜひ頑張ってほしい!」などとそれぞれの夢を激励。
 
最後、高井さんからの【この仕事をしていてよかったと思ったことは何ですか?】との質問に
(田中さん)
「作品を観た方から、お手紙などで感想をいただいた時ですね。自分が演じた役に共感してもらえて、その方のお役に立てたと思うとすごく嬉しい。」
 (三島さん)
「自分が作った映画を観た方に“すごく救われました”と言っていただいたり、役者さん・スタッフがこの作品を一緒に作ってよかったといってくれた時が一番嬉しいですね。」
 
あっという間の1時間。
 
慣れない場に緊張しつつも、しっかり質問・発言できていた学生4人には私、広報係も撮影しながら感心していました!
そして、お忙しいスケジュールの中おいで頂いた田中さん、三島監督、本当にありがとうございました!!
お二人の真摯で丁寧な対応にも感激でした。

~ 座談会を終えて ~

お二人が退室された直後、(あまりの緊張で)「死ぬかと思ったー!!」と興奮冷めやらぬ様子の4人。
 
実は最後、田中さんが参加者一人ひとりとハグをして部屋を後にしたのです。
見ていた私もついテンションが上がってしまいました。( ´艸`)
 
4人に改めて今日の感想を伺うと、
 
「夢に向かって頑張ろうとする気持ちも大切だけど、自分が好きなことを楽しむという事が大切なんだと感じました。」(高井さん)
 
「お二人とも努力はしていないと言っていたけれど、その努力が苦痛じゃないだけで実際は努力していると思う。私も大変だからといって途中で諦めたりせずに努力していこうと思います。」(長野さん)
 
「自分にははっきりとした目標がまだないのですが、夢を叶える人は目標を明確にしていると感じました。今日、このような場に参加したからこそ、その事を考えるきっかけになったので、今後も積極的に色んな世界に触れていきたいと思いました。」(谷田さん)
 
「将来の夢はあるけれど、“好き”というだけでその道に進んでいいのか迷っていました。でも 今日の話をきいて、好きなことを続けていくことというのは大事なことだと感じました。そして、好きなことを続けていれば、夢が現実になりつつある時に、また新たな発見に出会えるのではないかと思いました。」(國井さん)

緊張もほぐれ、とてもイキイキとした顔つきで感想を話してくれた4人にとって、忘れられない時間となったに違いありません。
 
広報係も陰ながら4人の夢を応援しています♪(●´ω`●)ノ

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