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第71回「スポーツ報知特選試写会」~第42回報知映画賞二部門受賞記念特別上映~

日時
2018年6月26日(火)
18:00 開場、18:30 舞台あいさつ、開映
※ゲスト[田中麗奈(第42回報知映画賞助演女優賞)、三島有紀子監督(同監督賞)]

場所
東京エレクトロンホール宮城・大ホール

作品:「幼な子われらに生まれ」
監督:三島有紀子
脚本:池上純哉
出演:浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶ ほか

配給:ファントム・フィルム
公開:2017年8月26日 全国公開
オフィシャルサイト: http://osanago-movie.com/
クレジット: ©2016『幼な子われらに生まれ』制作委員会

ストーリー

この作品は、『繕い裁つ人』『少女』の三島有紀子監督がメガホンを取り、『共喰い』『ヴァイブレータ』の荒井晴彦が脚本を担当した、直木賞作家・重松清の同名小説。
中年サラリーマンの信と妻の奈苗はバツイチ同士で再婚し、奈苗の連れ子である2人の娘とともに暮らしていました。
信は一見、良き夫(父親)に見えるも、実は家庭と仕事の両方で一人悶々と悩みを抱えていました。
唯一の癒しは、定期的に会っていた元妻との間に設けた娘の存在。
ある日、奈苗の妊娠が発覚すると、長女の態度が一変。
信や奈苗に対し反抗的な態度を取り始め、しまいには家庭内暴力を理由に離別した“本当のパパ”に会いたいとまで言い出します。
今の生活に息苦しさを感じながらも、目の前の家庭を守ろうと必死に取り繕っていた信でしたが、度重なる長女からの辛らつな言葉に疲弊し、今の家庭、そして新たに生まれる命の存在までも否定したくなるほど追い詰められてしまい。。。
 
現代の日本をリアルに映し出しているからこそ、観る者の心にズシリと響く作品です。
 
主人公である中年サラリーマンの夫・信を浅野忠信さん、信と再婚した専業主婦の奈苗を田中麗奈さん、信の元妻である友佳を寺島しのぶさん、奈苗の元夫・沢田を宮藤官九郎さんが演じています。
また、子役の3人(南 沙良さん、新井美羽ちゃん、鎌田らい樹さん)のリアリティあふれる演技にも注目です。

第42回報知映画賞二部門受賞記念特別上映「幼な子われらに生まれ」舞台挨拶レポート@東京エレクトロンホール宮城 2018.6.26

報知映画賞は、田中さんは18歳の時に受賞した新人賞以来 19年ぶりの受賞となり、三島監督は初の受賞。
 
頂いた“表彰状の文章が面白かった”と語る田中さん。
役ごとにちなんだ表彰状を贈っている同映画賞で田中さんは今回、
《 夫に寄りかかった暑苦しいうざったい女性を見事に演じました 》という内容で表彰されたのだそう。
 
このエピソードに、会場全体は笑いに包まれていました。( ´艸`)

話題は作品の中身へ―
 
(三島監督)
「まず、重松さんがこの映画を観てくださった時に、『ありがとう。作品が喜んでます。』と握手をしにきてくださったのがすごく印象的でした。」
 
【重松清さん原作の作品をなぜ映画にしようと思ったのか?】
(三島監督)
「これは、パッチワークファミリーといって、子連れで離婚してしまった者同士が再婚して本当の家族になっていけるのか?いけないのか?という話です。今、日本は非常に離婚率・再婚率が増え、そして 多くの外国の方も日本で暮らすようになってきて。ここでもう一度、血のつながり以外のつながりというものを見つめ直す必要があるのではないか?という思いが強くありました。」

【完成した作品を初めて観たときの感想】
(田中さん)
「ガンっと心をパンチされたというか。。。自分も娘であり、妻という立場でもあり、今後母親になるかもしれない。(この作品の)どの登場人物に対しても他人事とは思えなくて。 “家族”というテーマで今までたくさん映画を観てきてはいますが、初めての感触の映画を観たという衝撃で、しばらく言葉が出ませんでした。」
 
その後も撮影時のエピソードや仙台のグルメについても織り交ぜながらのトークが続き、会場は終始穏やかなムード。

最後に、これから作品を鑑賞する会場のお客様へ向けて
(田中さん)
「家族とは、様々であって、それぞれの家族の在り方で一生懸命生きています。この映画をご覧になって、自分が思った事に自信を持ったり、家族に対する想いを新たにしたり。そういうお役に立てればすごく嬉しいです。」
(三島監督)
「家族との関係の中で、答えを見つけようとしても見つけられず、それでも傷だらけになりながらでも向き合っている方がたくさんいらっしゃると思います。この映画を観て、血がつながっていても、いなくても、ご自身にとって大切な存在を思い浮かべて今日帰っていだだければ本望かなと思います。今日は本当にありがとうございました。」

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田中 麗奈(たなか れな)
 
1980年生まれ。福岡県出身。
1998年、『がんばっていきまっしょい』(磯村一路監督)で初主演。
日本アカデミー賞新人女優賞など多数受賞。
主な出演作に、『はつ恋』(00/篠原哲雄監督)、『東京マリーゴールド』(01/市川準監督)、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ(07-08/本木克英監督)、『夕凪の街 桜の国』(07/佐々部清監督)、『犬と私の10の約束』(08/本木克英監督)、『源氏物語‐千年の謎‐』(11/鶴橋康夫監督)、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(12/土井裕泰監督)、『夢売るふたり』(12/西川美和監督)、『葛城事件』(16/赤堀雅秋監督)など。
最新作に日台合作『おもてなし』(17/ジェイ・チャン監督)がある。
テレビドラマでは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、NHKドラマ10「愛おしくて」、CX「真昼の悪魔」(17)、舞台「きりきり舞い」(14/明治座)、劇団新感線「髑髏城の七人Season風」(2017年)に出演するなど、幅広く活躍している。
 
監督:三島 有紀子(みしま ゆきこ)
 
大阪市出身。
18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後にNHKに入局。
「NHKスペシャル」「トップランナー」など数多くのドキュメンタリーを企画・監督。
03年に劇映画を撮るために独立し、12年『しあわせのパン』14年に『ぶどうのなみだ』と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。『ぶどうのなみだ』は第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待される。作家として、同名小説も上梓。15年公開の『縫い裁つ人』は、第16回全州国際映画祭、第18回上海国際映画祭日本映画週間に招待され、韓国や台湾でも公開。16年に公開の『少女』や桜木紫乃原作のダークミステリードラマ「硝子の葦」(15)など次々と新境地を開拓している。『幼な子われらに生まれ』では、モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリ、報知映画賞監督賞など国内外の映画祭で数々の賞を獲得。今年11月1日には最新作の『ビブリア古書堂の事件手帳』が全国公開予定。

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